火曜日

アフガン:大雨でカブール川決壊、100人以上が死亡
毎日新聞 2010年8月10日)

アフガニスタンでも大雨による洪水被害が続き、
カブール川が決壊するなどして
9日までに100人以上が死亡、
家屋5987棟が倒壊するなどしたことがわかった。
被害はパキスタン国境の東部ナンガルハル州に集中している。

 政府当局者が電話取材に明らかにした。
被害は東部や中部の計11州で確認された。

 カブール川はパキスタンに流入し、インダス川と合流。
アフガンでの大雨は、パキスタンの
被害拡大にもつながっている。

 一方、パキスタンでは9日、中部パンジャブ州で
インダス川に合流するチナブ川で逆流が起きる
恐れが高まり、合流地域の住民に緊急避難勧告が出された。
インダス川は既に決壊状態で、増水した
大規模河川のチナブ川を受け入れる余裕がない。
州当局者は電話取材に「逆流は死者を飛躍的に増やす」
と強い口調で警告した。

 合流地点は、人口30万人のムザファラガードで、
市内では冠水が始まっている。

 また、インド北部ジャム・カシミール州でも9日、
死者は141人、行方不明者480人。
被害はさらに拡大する見込み。